3) 腎臓病と日常生活とのかかわり

日常生活で気をつけるべきこと

腎臓病は生活習慣病と密接に関わっています。

気をつけたいのは、高血圧と糖尿病です。これには、動脈硬化や肥満も関係します。

つまり、生活習慣病にならないような生活を送っていれば、腎臓病にかかる危険性をかなり低くできます。

食事で気をつけたい11ヶ条

  • 塩、醤油、ソースなどの量を減らす
  • ラーメンやうどんなどのつゆは飲まないようにする
  • 味噌汁は薄めの味付けにする
  • 漬物類を控えめにする
  • 塩味の効いたポテトチップや菓子類を食べないようにする
  • 料理に使う調味料を減塩のものにする
  • バランスの取れた食事を規則正しく摂る
  • 一品ものになりがちな、どんぶりものやめん類を避ける
  • 付け合せの食べ物をたくさん摂る
  • お酒の席では鍋物などの食材の種類の多いものを選ぶ
  • 食事は3食、規則正しく、食後に10分〜20分の食休みをとる

運動をしましょう

運動をすることで高血圧や肥満は確実に防げます。特に高血圧は、運動療法だけも改善されたというケースが非常に多いのです。

ウォーキングや水泳、ジョギングなどの有酸素運動を1回30分、週に3〜4回を目安にしましょう。

尿量の確保は大切です

健康な成人の正常な尿量は1日約1.5リットルです。

高齢者は喉の渇きが自覚しにくいので特に意識します。

逆にトイレが近いのを気にして、外出時に水分を摂らないようにしたり喉が乾いているのに我慢すると腎臓に負担がかかります。

水を飲むのを我慢したり、トイレに行くことを我慢したりするのは禁物です。

身体を清潔に保つこと

特に尿路感染症の予防では気をつけたいことです。

風邪などの感染症対策も十分に

風邪を引いたら、まず安静にして重症化させないことが第一です。

喉などの感染症から急性腎炎が引き起こされることが少なくありません。

薬の服用に関する注意事項

薬剤は腎臓に負担をかけるものです。

薬の服用は、できれば医師の指示のもとで行いましょう。市販の風邪薬などを飲む場合は1週間以上服用しないことです。

持病があって薬を服用している人は他の病気で他科にかかるときには必ず服用中の薬を持参しましょう。

飲酒の仕方

アルコール類は高カロリーなので飲み過ぎは肥満や糖尿病につながります。

適量の目安はビールなら中ビン1本日本酒なら1合ワインはグラス1杯ウィスキーはシングルで2杯焼酎はお湯割りで1杯です。

禁煙のすすめ

喫煙は肺だけではなく、腎臓や尿路の癌との関連が懸念されています。

高血圧や心疾患などへの悪影響も指摘されています。

ぜひ禁煙してください!

睡眠・安静・ストレスの解消も大切

これらはすべての病気の予防にとても大切なことです。

定期的な健康診断

腎臓や尿路の病気の多くは、早期に発見すれば治りやすくなります。

自覚症状の少ない臓器だからこそ、定期的に診断を受けましょう。

次の記事は『原発性腎臓疾患とは』

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