眼瞼内反

眼瞼内反とは?

眼瞼内反とは、まぶたが内側に反り返り、まつ毛が眼球に触れてしまう状態を指します。これにより、角膜や結膜を傷つけ、痛みや異物感、充血などの症状を引き起こします。一般的に「逆さまつげ」と呼ばれることもありますが、厳密には「逆さまつげ」には、眼瞼内反以外にも睫毛内反や睫毛乱生といった種類があります。

眼瞼内反の原因

眼瞼内反の原因は、大きく分けて先天性と後天性があります。

  • 先天性: 生まれつきまぶたの構造に異常がある場合に起こります。
  • 後天性: 加齢による皮膚のたるみ、眼瞼炎などの炎症、外傷などが原因で起こることがあります。

眼瞼内反の症状

  • 異物感: 目にゴミが入ったような異物感
  • 痛み: まつ毛が角膜をこすり、痛みを感じます。
  • 充血: まつ毛による刺激で結膜が充血します。
  • 涙が出る: 刺激によって涙が出やすくなります。
  • 視力低下: 重症の場合、角膜に傷がつき、視力低下を伴うことがあります。

眼瞼内反の治療法

眼瞼内反の治療法は、原因や症状の程度によって異なります。

  • 薬物療法: 目薬や軟膏で炎症を抑えたり、人工涙液で目を潤したりします。
  • 手術療法: まつ毛が眼球に触れないように、まぶたを固定する手術を行います。手術方法には、以下のものがあります。
    • 眼瞼内反手術: まぶたの余分な皮膚を切除したり、眼瞼板を固定したりする手術
    • まつ毛転位術: まつ毛を生えている部分を少し外側に移動させる手術

眼瞼内反の予防

先天性の眼瞼内反は予防できませんが、後天性の眼瞼内反は、以下のことに注意することで予防できる場合があります。

  • 目の乾燥を防ぐ: 部屋の湿度を保ったり、目を温めたりして、目の乾燥を防ぎましょう。
  • 目をこすらない: 目をこすると、症状が悪化することがあります。
  • 定期的な眼科検診: 早期発見・早期治療のため、定期的に眼科を受診しましょう。

眼瞼内反に関するQ&A

Q. 眼瞼内反は治る病気ですか?

A. 治療法によって異なります。薬物療法だけでは症状が改善しない場合が多く、手術が必要になるケースも少なくありません。

Q. 眼瞼内反の手術は怖いですか?

A. 手術は局所麻酔で行われることが多く、痛みはほとんどありません。ただし、手術の種類や個人の体質によって、術後の腫れや痛みが出ることがあります。

Q. 眼瞼内反の手術後、再発する可能性はありますか?

A. 手術後、再発する可能性はゼロではありません。加齢や生活習慣などによって、再び眼瞼内反が起こることがあります。

Q. 眼瞼内反の手術費用はどのくらいですか?

A. 手術方法や医療機関によって費用は異なります。健康保険が適用される場合と、全額自己負担となる場合があります。

Q. 眼瞼内反は日常生活にどのような影響を与えますか?

A. 眼瞼内反は、痛みや異物感、視力低下を引き起こすため、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。特に、コンタクトレンズの装着が困難になる場合もあります。

まとめ

眼瞼内反は、放置すると角膜炎や視力低下を引き起こす可能性があるため、症状が出たら早めに眼科を受診することが大切です。眼科医に相談し、適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。

ご自身の症状について心配な場合は、眼科医にご相談ください。