糖尿病治療の基本は生活習慣の改善
糖尿病は肥満や食生活の乱れ、運動不足などが関係し発症します。そのため、糖尿病の治療の基本は食生活の改善と運動を中心とした生活習慣の改善になります。
糖尿病もしくは予備軍と診断された場合は、すぐに食生活の見直しをおこないましょう。まずは、何をどれくらい摂取しているのかという食生活を振り返り病気の原因要素を特定します。放置しておくと、血糖値はどんどん悪化して新たな病気や症状を引き起こしてしまい更に厳しい食事制限をすることになりかねません。
糖尿病の初期であれば食事で改善することができ薬を飲むことなく血糖値のコントロールも可能です。
適正な食事量を守ってエネルギーをコントロールする
糖尿病を発症していると膵臓が疲弊しているので、インスリンの分泌量が低下しています。この状態で食事を大量に摂ると、体は血糖値を下げようとして膵臓は更にインスリンを分泌しようとして、ますます弱っていきます。さらに肥満も合併していると、インスリンの働きが悪くなり、インスリンの抵抗性が増加します。そのため、肥満の人は食事量を抑え適正体重を保ちながら膵臓の負担を軽減することが重要です。
つまり、食事を自分に合った適正摂取エネルギー内に抑え、そのなかで十分な栄養をバランスよく摂取することが肝心です。
標準体重の計算と適正なエネルギー量を知る
適正な摂取エネルギーは年齢、体格、身体活動量によって個人差が生じます。また肥満がある場合とない場合でも適正エネルギー量が変わってきます。まずはBMI(ボディ・マス・インデックス)で肥満かどうかを判定し、標準体重を算出します。
肥満と判定された場合は標準体重に、体重当たり25キロカロリーをかけた数値が適正摂取エネルギー量です。肥満を解消するために食事療法や運動療法を継続する必要があります。まずは自分に合った食事量をきちんと把握しましょう。
1.BMIで肥満度を計算
[CP_CALCULATED_FIELDS id=”8″]
BMI数値 | 状態 |
18.5未満 | 痩せている |
18.5〜25未満 | 普通 |
25〜30未満 | 肥満 |
30以上 | 重度肥満 |
2.標準体重を計算
[CP_CALCULATED_FIELDS id=”9″]
3.適正摂取エネルギー量を計算
[CP_CALCULATED_FIELDS id=”10″]
活動量(低)1日1時間程度の歩行。デスクワークが多い。 | 25~30kcal/kg |
活動量(普)1日2時間程度の歩行。立ち仕事が多い。 | 30~35kcal/kg |
活動量(高)1日1時間は力仕事をしている | 35~kcal/kg |