活性酸素を攻撃してくれるビタミンE
ビタミンEは脂肪に溶け込み、細胞膜の中で活性酸素を攻撃するために待機しています。
ビタミンEと同じく抗酸化作用の高いビタミンCの攻撃を逃れた活性酸素を待ち構えて攻撃してくれます。
更に、悪玉コレステロールの中に入り込んで活性酸素を攻撃するので、悪玉コレステロールが酸化する連鎖反応の進行を阻止する作用があります。
このようにビタミンEは、細胞膜と悪玉コレステロールの両方で酸化を抑制する抗酸化力の強い物質なのです。
他にも血小板の凝集を抑えることで糖尿病の発症リスクを軽減したり、虚血性心疾患の予防にも効果的であることが知られています。
ビタミンCと一緒に摂取で抗酸化作用もパワーアップ
ビタミンEは体内で合成することは出来ないので食品から摂取するしかありません。
アーモンドやピーナッツなどの種実類にはビタミンEが豊富に含まれています。
アーモンドやピーナットは、発芽するときに自分自身の身体を酸化から守るために多くのビタミンEが含まれているのです。
アーモンドを10グラム摂取すると1日に必要なビタミンEの約3分の1(3.1ミリグラム)が摂取できるのですが、野菜や魚介などの食品もバランス良く摂ることで他の栄養素との相乗効果も狙いましょう。
ビタミンEは活性酸素を取り除いたあとは不安定になります。
それを支えるのがビタミンCの役割です。ビタミンEとビタミンCの連携で活性酸素の毒性が弱まることが分かっています。
そのため、ビタミンEとビタミンCを同時に摂取することで体内の抗酸化力が更に高まるのです。
1日に必要なビタミンEの目標値は600ミリグラムですが、食品から摂取する分には過剰に摂取しても害が起こる心配はないので慎重になりすぎずに摂取しましょう。