プール熱とは?
プール熱、正式には「咽頭結膜熱」と呼ばれるこの病気は、アデノウイルスというウイルスが原因で起こる感染症です。主に夏場に流行し、プールでの感染が多く見られることから「プール熱」と呼ばれるようになりました。発熱、のどの痛み、目の充血などが主な症状で、特に子どもに多くみられます。
プール熱の原因
プール熱の原因は、アデノウイルスというウイルスです。このウイルスは、感染した人の咳やくしゃみの飛沫を吸い込むことや、感染者の使ったタオルや遊具を触ることなどで感染します。特に、プールでは、水が媒介となってウイルスが広がりやすいと考えられています。
プール熱の症状
主な症状は以下の通りです。
- 発熱: 高熱(38℃以上)が3~5日続くことが一般的です。
- のどの痛み: 咽頭炎を伴い、強い痛みを感じる場合があります。
- 目の充血: 結膜炎を伴い、目が充血し、涙が出る、まぶしいなどの症状が現れます。
- その他: 頭痛、食欲不振、全身のだるさなど。
プール熱の治療法
プール熱の特効薬はなく、対症療法が中心となります。
- 解熱剤: 高熱がある場合は、解熱剤で熱を下げます。
- 鎮痛剤: のどの痛みや頭痛には、鎮痛剤が処方されることがあります。
- 点眼薬: 目の充血や痛みには、点眼薬が処方されることがあります。
プール熱の予防
プール熱の予防には、以下の点に注意しましょう。
- 手洗いの徹底: こまめな手洗いは、感染予防の基本です。特に、プールから上がったら、石鹸を使ってしっかりと手を洗いましょう。
- タオルの共有を避ける: 個人用のタオルを持ち、人との共有は避けましょう。
- プールの水はこまめに交換する: プール施設では、こまめな水の交換と消毒を行うことが重要です。
- 感染者の隔離: 感染した場合は、他の人の感染を防ぐために、自宅で安静にし、人との接触を避けるようにしましょう。
プール熱のQ&A
Q1. プール熱は大人もかかるのですか?
A1. はい、大人も感染する可能性があります。ただし、子どもに比べて症状が軽症で済むことが多いです。
Q2. プール熱はどのくらいの期間で治りますか?
A2. 通常、1週間程度で症状は改善していきます。しかし、個人差があり、症状が長引く場合もあります。
Q3. プール熱は再感染しますか?
A3. アデノウイルスには多くの型があり、一度かかったからといって、他の型のアデノウイルスに感染しないとは限りません。
Q4. プール熱と風邪の違いは何ですか?
A4. プール熱と風邪は、どちらもウイルス感染によって起こる病気ですが、主な症状に違いがあります。プール熱は、発熱、のどの痛み、目の充血が特徴的なのに対し、風邪は、鼻水、鼻づまり、咳などの症状が出ることが多いです。
Q5. プール熱にかかったら学校を休ませるべきですか?
A5. 高熱や激しい症状がある場合は、学校を休ませ、安静にすることが大切です。症状が軽くなったら、医師に相談し、登校の可否を判断しましょう。
まとめ
プール熱は、夏場に流行する感染症ですが、適切な予防と治療を行うことで、重症化を防ぐことができます。こまめな手洗い、タオルの共有を避けるなど、基本的な感染予防を心がけましょう。また、症状が出たら早めに医療機関を受診し、医師の指示に従って治療を受けることが大切です。
ご自身の症状について心配な場合は、必ず医師にご相談ください。